レストランの名の通り、豚足を食べるならこちらのお店。シックでエレガントで重厚な内装も魅力の一つです。伝統的なフレンチを堪能してみては。
今日はパリナビです。今回はLes Halles (レ・アール) のエリアにある古きよきパリの空気を肌で感じることが出来きる、老舗レストランを詳しくご紹介します。レストランのあるレ・アールエリアは、その昔商いの中心として栄えました。現在のマルシェの見本となり、パリの胃袋と栄えたパリ中央市場がありました。そして現在でもその時代の名残を色濃く残し、老舗が多く残る、活気ある場所として知られています。
Chatelet-Les Halles (シャトレ=レ・アール) 駅から徒歩ですぐ、赤地に金色の文字が印象的な外観“Au Pied du Cochon”も60年の歴史を持つレストランです。
ちなみに店名の “Pied de Cochon” とはフランス語で豚足のことでこちらの看板料理です。そんな豚足料理を目当てに遠くからも通うパリジャンも、少なくないのですって。またこちらは24時間営業のレストラン。お腹がすいたらいつでも行ける、いまどき非常に貴重なお店なんですよ!
パリの老舗レストラン
パリには常連客が通いつめ、長く愛され続ける老舗が多くあります。パリ旅行の際に訪れたレストランが、そんなお店かどうかの見分け方、それは一人で食事をするお客さんの姿を見かけたとき。もし、ムッシューやマダムがギャルソンとたわいのない会話をしながらゆっくり一人で食事をしていたら、間違いなくそのお客さんは古くからの常連です。そして、そのお店は老舗とよべると思います。パリの移り変わりを見つめながら、それでも変わらず同じお店を愛し続けることは、新しいものと古いものがうまく混ざり合うここパリで、マイペースに生きる住民のイメージにぴったりな気がします。そして、もちろんこちらのお店もそんな老舗の一つです。
エレガントなインテリア、それを演出するギャルソン
アールヌーボーのインテリアを優雅にほどこした店内は、初めての来店でも落ち着いて食事ができる空間です。構いすぎず、かといって冷たくもない、丁度よい塩梅のサービスをしてくれるギャルソン達も、その雰囲気を演出していると感じます。
所々に配置された豚のオブジェ
お店のマスコットは豚!
こちらのお店のマスコットは、ずばり “Cochonコッション (豚) ” 。レストランのエントランスのウインドーには、こちらのマスコットである豚のグッズが沢山展示されています。一つ一つにとても愛嬌があります。
そして、店内ではサーブされる食器にある豚のイラスト、テーブルに配置された豚の置物、そしてドアノブまでが豚の足、という念のいりよう?です。ナビもレストランを出るときは豚たちに不思議な愛着を持ってしまいました!
名物の豚足とその他のメニュー
しっかりとしたフレンチが堪能できます。
こちらの看板料理、そして店名にもなっている “Pied de Cochon” とは豚足のこと。フランス人が豚足?と少し意外な組み合わせかもしれませんが、そんなことありません。コラーゲンたっぷりで健康にもいいこともあり、愛好者もそれなりにいるそうです。そんな人々がパリ県外からもわざわざ訪れるのがこちらのレストランなんだそう。料理方法はもちろんアジアのそれとは異なり、フランス流です。また豚足が苦手な人(実はナビも苦手だったりして!!!)でも、メニューはバラエティーに富んでいますので心配は要りませんよ。フレンチの伝統的な料理を楽しむことが出来ます。こちらのお店がレ・アールエリアを代表する老舗レストランである事は、看板料理だけでなく、他のメニューのどれを頼んでみてもしっかりとした味わいであることからも納得できると思います。
ランチメニューはリーズナブルでおススメ!
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Pied de Cochon (豚足) はこちらのお店のSpecialite (スペシャリテ) です。フライドポテト付きでフランス風に!
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奥深く魅力の詰まったエリア
メトロと郊外線の数ラインが乗り入れ、パリ屈指の巨大ターミナル駅として知られる、Chatelet-Les Halles (シャトレ=レ・アール) 駅。こちらのエリアにはその昔パリ中央市場があり、古くからパリの中心としての役割を担っています。現在はBorse de Commerce (ブルス・ドゥ・コメルス、証券取引所) があります。ちなみにこちらの建物は13世紀にはすでに存在しており、パリ市の歴史的建造物に登録されているそうです。そして地理的にもちょうどパリの真ん中に位置しているエリアです。パリ中央市場が取り壊された跡地には、現在駅直通の複合商業施設、Forum des Halles (フォーラム・デ・アール) があります。映画館やショッピング街などがあり、パリ随一の規模だそうです。形を変えて、商いの中心としてパリによみがえりました!
こちらは証券取引所です。
地上に出ると、若者たち向けのショップが立ち並ぶ活気あるエリアと、古くからの老舗が立ち並ぶエリアがあります。特にパリの胃袋として知られているRue Montoregueil (モントルグイユ通り) やRue Montmartre (モンマルトル通り) はTraiteur (お総菜や) 、Boucherie (ブッシェリー、肉屋) 、Fromagerie (フロマジュリー、チーズや) のなど老舗の宝庫です。またこちらにはキッチン用品の老舗も多く、世界中の料理人が道具を仕入れに来るそうですよ!そして、肝心のレストランは、駅を出てすぐ、証券取引所の東側にあるEglise Saint-Eustache (サン=トゥスタッシュ教会) の目の前のRue Coquillière (コクイエール通り) にあります。
古きよきパリの面影と、現代のパリの様子を垣間見ることができる、レ・アールエリアの老舗レストランで、正統派料理を堪能してみてはいかがでしょうか。以上パリナビでした。