オーナー夫婦は3つ星レストラン出身!素材への徹底的なこだわりと、それを活かすセンスと腕を実感できる名店です。
@Restaurant KOKORO
こんにちは、パリナビです。
2013年8月にオープンしたレストラン、サロン・ド・テ、KOKORO。パリ植物園や、カルティエ・ラタン擁する、パリでも人気のカルティエにとっても雰囲気のよいお店がオープンしました。こちら雰囲気だけではありません。実際訪れてみると、沢山の驚きが隠されていました。それは素材の新鮮さだったり、お皿の上で表現された豊かな創造性だったり、食材同志の絶妙なマリアージュだったり・・・。こちらではおいしいという言葉では足りないのです。そんな魅力の尽きないお店の秘密を紐解くべく、取材させていただきました!ご紹介します。
@Restaurant KOKORO
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魅力の尽きない名店、KOKORO |
KOKORO オープンまでの軌跡
@Restaurant KOKORO
こちらのお店のオーナーは日仏のカップル。旦那さまがキュイジニエ、奥さまがパティシエールとして、それぞれ経験を積んできました。旦那さんは19年、奥さまは18年の経験をお持ちです。またその経験の中味が非常に濃い!お二人ともパリの3つ星レストランご出身なのです。ちなみにお二人が出会ったのも、3つ星レストランのアラン・パサールだそう。その頃から、いつかお店を・・・という構想を持ち続けていたそうです。
話は少しずれますが、3つ星レストランは言うまでもなく無数にあるレストランの最高峰。完璧なパフォーマンスが求められます。このような場所で基礎を築いてきたお二人は、お店オープン際のビジネスプランにも一年を費やし、綿密に仕上げてきました。こうして満を持してお店オープンの運びとなったのです。
@Restaurant KOKORO
また、物件選びにも時間を費やし、この場所を見つけたそうです。ちなみに近辺は意外にもレストランやサロン・ド・テが少ない場所。地元の人にはこのようなエリアにお店をオープンしたことで、ある日突然降り立ち、目の前に現れた宇宙人!?などといわれたそう!それは冗談として、客席約20席の名店がこうして生まれたことは、地元の人にとっても、観光客にとっても、とってもうれしいニュースです。
また驚きは、このお店の外観、内装ともに、お二人の手によるものだそうです。
1700年代に建築されたという由緒ある建物は、当時の面影を残しながら、スタイリッシュかつ、居心地の良い空間へと生まれ変わりました。こだわりが詰まったお店です。
レストランのオーナーご夫妻
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@Restaurant KOKORO
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経験、才能ともに豊かなお二人。パフォーマンスに対する真摯な姿が印象的です。 |
お店のスペシャリテ
@Restaurant KOKORO
お二人の真骨頂を発揮するのはやはりお皿の上。完璧だけが求められる3つ星レストラン出身のお二人の手にかかると、前菜からデザートに至るまですべてがメイン。全くの隙を感じません。正直メニューのデザートまでがここまでハイレベルなお店はなかなかありません。
また素材への徹底的なこだわりを強く感じます。まず使用される素材はすべてフランス産。さらに産地や生産者を細かく厳選しています。例えば魚はセリで仕入れているそう。これには日本のお客さんも絶賛!生魚を食す食文化を持つ私たちの舌をもうならせます。パリで美味しいお魚を食べることができる貴重なレストランです。
@Restaurant KOKORO
このように旬のものを最もよい状態で・・・それがこちらお店のコンセプト。そのため、素材を見てからメニューを決めるそうですよ。例えば秋はかぼちゃ、イチジク・・・など。素材と向き合い、活かすためには、ひらめきも大切なんだそう。
このためそれぞれご夫婦の専門分野を尊重しつつ、創造性に富んだ料理を生み出すために、お互いのインスピレーションやアイディアを大切にしているそう。またすべては素材を活かす腕があってこそ!こちらで食するものはすべてご夫婦の腕とプロ精神の集大成といえるでしょう。
@Restaurant KOKORO
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@Restaurant KOKORO
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@Restaurant KOKORO
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食べることの喜びを感じさせてくれるレストランです! |
お昼のメニューは前菜とメインとデザートで29ユーロ。また、夜のメニューは前菜とメイン2品とデザート2品の全5品で49ユーロです。また料理に寄り添うワインにもこだわっています。またお値段もリーズナブルです。
また、こちらでは料理だけでなく、時間全体をもプロデュースしているという信念を持っているそう。どんなことでもお客さんの意識の向くところすべてに 細かい配慮が施されています。デコレーションもとっても素敵です!
KOKORO 店名の由来
KOKOROは皆さんご察しのとおり日本語。この店名にはオーナー夫妻の思いが込められています。心をこめて・・・心からの・・・など “心”という文字が持つ意味合いが、二人にとってぴったりだったそう。
お店を訪れるお客さんには、時間に追われて食欲を満たすためだけの食事を提供するのではなく、KOKOROで過ごす時間が特別なものになるように、接客、料理、空間、すべてに心を込めているそう。そしてそれは、必ずお客さんに伝わるとの信念をお持ちだそう。確かにここに来れば、心からの癒しの中に身を置くことができる気がします。
@Restaurant KOKORO
パリでここまでのレベルの食事を楽しめるお店は敷居が高く、かしこまった雰囲気、少し肩に力が入るかもしれません。しかしこちらのお店は、ここまでハイレベルであるにも拘わらず、居心地のよい時間が過ごせます。絶対に良い素材を使う事をやめないと言い切るオーナーご夫妻が生み出す食事、雰囲気、値段・・・すべてにおいて希少価値のあるお店です。以上パリナビでした。