バスティーユの駅を降りてすぐ、庶民的な雰囲気が漂うマルシェ。多くのお店が閉まる日曜日に開いているのもこのマルシェの魅力!
こんにちは、パリナビです。パリの暮らしには欠かせない存在のマルシェ。マルシェの立つ日は沢山のパリジャンが、カゴやカートを持って買出しに繰り出します。規模はそれぞれですが、とくに今回ご紹介するバスティーユのマルシェは、パリの中でも最大規模の市場です。新鮮な食品から日用品まで色んなものが揃い、しかもお手頃価格。パリの日常の風景も垣間見られてとっても楽しいマルシェなんですよ。では活気あふれるバスティーユ市場へ行ってみましょう!
パリジャンの台所!
アクセスと営業時間
2つの最寄り駅があります
メトロの1,5,8号線が乗り入れるバスティーユ駅(Bastille)から北に伸びるリシャール・ルノワール通り沿いにマルシェが立ちます。この通りはレピュブリックとバスティーユの間を通るサン・マルタン運河の上を覆うように作られた道路なんですよ。バスティーユからそのままリシャール・ルノワール通りをレピュブリック方向に歩いていくと運河が現れます。道路の下を船が通っていると思うと不思議ですね。
バスティーユ駅の他は5号線のブレゲ・サバン(Bréguet-Sabin)駅が最寄りです。
マルシェは木曜日と日曜日の週二回、朝からお昼すぎまで営業しています。午後2時ぐらいには殆んど閉店してしまいますが、朝あまり早くてもお店がまだ準備中だったりするので、午前10時過ぎから午後1時ごろがちょうどいい時間帯ですよ。
庶民的な雰囲気のマルシェ
たまごの山!
バスティーユ市場の魅力は、大規模なのに加えて、とても庶民的な雰囲気を味わえることです。お店の人の元気な掛け声やざっくばらんな感じは、いかにもパリのマルシェに来た気分を盛り上げてくれます。八百屋さんでこんな光景がありました。小さな女の子が、「バナナ1つ下さい。」と言ったら、お店の人がバナナを差し出し、「お代はいいよ、プレゼントだよ。」と言ってにっこり。こんな微笑ましい雰囲気も下町のマルシェならではですよね。
観光客にも人気のスポットなので、外国からも沢山人が訪れます。基本的に市場の人はフランス語しか喋りませんが、観光客にも慣れている様子なので、片言の英語や指さし会話で何とかなるもの。欲しいものがあったら勇気を出して会話してみましょう!
お土産にしたいフランスの特産品
野菜やお肉など生鮮食品のほかにも、保存食品系のお店もいっぱい出ています。フランスの特産品をお土産にしちゃいましょう。
ゲランドの塩
ゲランドの塩王道のお土産ですね。ブルターニュ地方ゲランドで採れる粗塩はしっとりとしてまろやか、まさに天然の塩の味です。伝統的な方法で手で収穫されるんですよ。サイズも様々あります。お店のムッシュはとても気さくでフレンドリーな人。木、日ともに出店しています。
香辛料アラブ系のお店にはプラスチックボトルに入ったスパイスがいっぱい並んでいました。ボトルに何の調味料か手書きしてあるところがマルシェっぽい。小さめサイズなので買いやすく、あれこれ試したくなります。
プロバンスのハーブ同じお店でハーブのボトルも発見。こちらも小さめのボトルに手書きでハーブの名前が書いてあります。プロバンスのハーブの他にも、エストラゴン、タイム、セージなどなど。
いっぱいあって悩む?!
手作りジャムバラエティーあふれる手作りジャムを売っているのはノルマンディー直産品のお店。とにかくその種類の多さにびっくりします。ビンの蓋にジャムの名前がまたまた手書きされていて手作り感ばっちりです。
ブルターニュのキャラメルペースト美味しいものの宝庫、ブルターニュ発のお店にはキャラメルペーストが。しかもゲランドの塩を使った塩キャラメルです。クレープにつけて食べると絶品ですよ!他にも魚のスープなどこの地方らしい名産品もあります。
鍋敷き木工芸のお店にはお皿やまな板などキッチン用品が。中でも木製の鍋敷きがなかなかユニークでした。使うほどに味が出て来そう?!
その場で食べたい!マルシェのグルメ
青空市場で食べるフランスの味!外で食べると余計美味しく感じますよね。つい色々試食したくなります。
生ガキをさばくお店の人
パエリアにソーセージのじゃがいも添え
生ガキぷりぷりのノルマンディー産生ガキがなんとマルシェで食べられるんです!一皿に5,6個入って食べやすいサイズ。レモンもちゃんとついてきますよ。お店のお兄さんが手際よく殻を開けていく様子も見ていて楽しい♪
パエリア大なべにたっぷりと作られたパエリアは、一人前から買えます。鶏肉にエビにムール貝としっかり入っているのが嬉しいですね。
ソーセージサンドこちらもまた屋台の味っぽい、豪快なソーセージグリルサンド。とろとろに痛めた玉ねぎ入りがお勧めです。とってもボリュームがあるのでお腹がいっぱいになってしまうかもですが・・・。
ボリュームのあるアランチーニ
アランチーニイタリア食材店では、シチリア風ライスコロッケのアランチーニがお勧め。中にはたっぷりのラグーソースが入っているんです。ここだけの話、よそのお店ではここまで具沢山じゃありません!できれば温めなおして熱々を食べたいところ。
アフリカ料理アフリカのお母さんたちの味。たらの塩漬けをドーナツ生地で揚げたカレー風味のお団子や、パリパリの触感がくせになるサモサなど。値段もお手頃でとってもおいしいですよ!
ブルターニュ名産品のお店。お菓子もおススメ
クレープ、ブルターニュのガレットキャラメルペーストでご紹介したお店はガレットやクレープもその場で作ってくれます。日曜日ともなればお店の前には行列ができるほど、大人気のお店です。クレープ系の他には、バターをふんだんに使ったいかにもブルターニュなお菓子が勢揃い。クイニーアマンあたりがお勧めです。
ポルトガルのエッグタルトポルトガル食材店のパスティス・デ・ナータ。カリカリの生地にとろりとしたクリームが入っていて、ちょっと甘いものがつまみたいときに最高!1個1ユーロほどです。
いかがでしたか?まるで屋台市みたいですが、このマルシェは食事系のお店が充実している印象を受けました。とにかくお店のバリエーションが豊かなので、ゆっくり見て回ると意外に時間が経ってしまうかも。賑やかで楽しいバスティーユのマルシェ、パリジャンのエネルギーを感じて下さい!
以上、パリナビでした。